オタクが●んだのかもしれない。 古本屋近くで。 袴田ひなたさんの抱き枕を抱きながら。
オタクが●んだのかもしれない。
古本屋近くで。
袴田ひなたさんの抱き枕を抱きながら。
近所の古本屋に知らぬ間に大量のアニメDVDが入荷していた。
珍しい。
その古本屋はB●●KOFFやふ●いちのようなチェーン店ではなく、もうおそらく80にもなるようなお爺さんがやっている個人経営のお店なのだ。
だからもちろん、商品がどこか他の店から回って来るというようなことはなく、おそらく、たまに行くと増えているあの歴史小説の類だけ、爺さんが古市からでも買ってくるのだろう。
加えて、その店の主な客層はその爺さんと同じぐらいか、それより少し若いかである。ここいらの高齢化は凄まじいのだ。だからライトノベル、ましてやアニメDVDなどが入荷することは無い。まあこの客層だからこそ、お爺さんもあの司馬●太郎ばっか入荷するだけで切り盛り出来ているのだが。
だから、珍しい。
アニメDVDが入荷するなんてめったにないですから。
興味を引かれた僕は、思わず入荷タイトルを見入ってしまって、
『俺妹』『ロウきゅーぶ』『ハルヒ』『バカテス』『パパ聞き』、、あと数本
こんな感じで2000年代後半~2010年代ぐらいのタイトルが並んでいて、加えて袴田ひなたのキャラソンCDがあったよ
買うかどうか数分迷ったのち、結局なにも買わずに退店……
うーん買っときゃ良かったかな。
それにしても、あの鄙びた古本屋に、アニメの円盤
誰かが一気に売りに来たとしか考えられないが、そんな一度に手放すことってある?
ましてや10年以上前の円盤なんて、よっぽどの思い入れがあるに違いない。若い頃に大枚はたいて買ったDVDBOXと、ロウきゅーぶの袴田ひなたのキャラソン。魂に刻まれていてもおかしくないはずだ。
彼(もしくは彼女)がそんな大切な物を手放さなければならない(しかも近所の古本屋で!)出来事ってなんだろ?
僕には到底予想がつかない。
03. ともだちピンク